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西上州Part2

下仁田の町と岩峰
下仁田の町と岩峰
下仁田は西上州の入り口である、岩峰が町を囲み門番のように立っている。

街道筋の傍らで
実は山越えの古い街道と宿場があるのだ。

こんにゃく芋
こんにゃく芋、この風景が西上州




西上州再び 
久しぶりに西上州に向かう、
山行案内に魅力をしたためようとしたが
言葉が出てこない。
当時は雑誌の誌上にも何度か紹介して
言葉の限りを尽くして賛歌を書き綴ったのに。
今はすでに夢中にはなれない気持ちのせいだろうか。
谷川岳に負けない岩壁もある、
全山をピンク色に染めるヤシオツツジや、
冒険心をくすぐるスリルに満ちた岩稜。
様々な道が交差して地図読みが欠かせない尾根筋。
峠の先、岩場の向こう、
その先はどうなっているのだろう、
そんな探究心が際限なく続く山々。
山に何を求めるか、
感動、憩い、喜び、遊び、
だが本当のところ気持ちの奥底にある押さえきれない衝動では言葉に表せない。
夢中にはなれない気持ちのせいではなく、自分の一部になってしまった心象風景を語る言葉が見当たらなかった。
西上州はそんな私の古里なのである。  


鷹ノ巣岩
鷹ノ巣岩、九十九谷を形成する壁のひとつ。

西上州の名も無き岩峰
名も無き岩峰は至る所にある。

オキナグサ
岩峰がピンクに染まるアカヤシオ、ミツバツツジ、そして神成山のオキナグサ、春の使者。

西上州と娘 
 山ばかりを見ていた若い頃は、
山イコール山頂であったのかも知れない。
娘が11才4ヶ月になるまでに一緒に登った78回の山行も、きっと山頂を目指した山登りであったに違いない。
辛いことは当たり前の山登り、
辛いと思わないことが大切だが、
その過程の素晴らしさを教えることが出来なかった。
木の実が雨のように降り注ぐ山毛欅の森の豊かさ、
食べてみればクルミのような味。
湿気の多い針葉樹林の枝に
カーテンのように垂れるサルオガセの不思議。
上を目指すだけではなく、
足下を見ること、見えないものを感じること。
そして助け合うこと。
弱い者に手を貸し、
強い者には支えになれること.

若い頃には見向きもしなかった西上州の山には年齢を問わないフィールドとアルカディアがある。
そこに連れてきてくれたのも子どもである。


上底瀬の登山口
上底瀬の登山口

鹿岳、四つ又山、そして黒滝不動尊
鹿岳、四つ又山、そして黒滝不動尊


兜岩山
兜岩山の岩稜




東福寺川 
その先はどうなっているのだろう。
そんな探求心をくすぐる谷が西上州にはある。
谷の中に岩峰が林立して、
その隙間を沢が曲がりくねって続いている。
林道が谷を囲むように付けられているが
、険しさ故に谷間には手が入らない。
初めて地形図を開いたときの驚きを今も忘れない。
両手で囲める程の小さな空間に夢が詰まっていた。
地形図で水線を辿ればその異様さが分かり、
すっきりとは引けない水線が
知らぬ間に岩記号に消えていったりする。
一ノ沢二ノ沢、自分で勝手に名付けて枝分かれする水線を一つ一つ登って、気がつけば十数年が経ってしまった。
決して綺麗な沢ではない、
谷間は暗く、
いつも濡れたような岩肌はぬめって冷たいが、
仰ぎ見る岩峰が陽の色に輝き、
明るい世界を示してくれる。
課題を残したまま時が経ち、
遠ざかってしまった谷を思い起こさせたのは、
今年も沢初めを迎えた神流川の二つ上流の沢、橋倉川。
上流の谷はどんなだろう、
そんな探究心に至らなかった当時を振り返りながら、
ネット情報のない時代に地図を広げては未知の谷間を思い描いていた頃の幸せを大切に思う。 

東福寺沢の源頭サスノ峯
東福寺川源頭のサスノ峰、西上州の秘峰だ。

東福寺沢右俣大滝
東福寺沢右俣大滝、やっかいな滝だ。

東福寺沢左俣大滝
踏ん切りの良さが試される滝である。

橋倉川円形状の滝
コロシアムを連想させる秀麗な滝。

橋倉川スプリットの滝
岩壁を割ったようなゴルジュから落ちる滝、最深の中に大滝がある。


万場 
久しぶりに西上州万場に立ち寄った。
町並みは記憶にある30数年前と同じで時間が止まったようであった。
当時電車とバスを乗り継いで、
まだ歩くことも出来ない1歳児の娘を連れて赤久縄山へ登った。
山頂でシートを広げて娘を背負子から下ろすと嬉しそうにはしゃいでいたのを思い出す。
背負子の中は窮屈で居心地が悪かったのだろう。
安心したようにジュースを飲んで精一杯の笑みが愛おしかった。
万場の旅館に泊まり、
次の日は父不見山へ向かった、
あいにくの雨であったが、
この頃は雨など気にせず山に向かったもので、
それは子供を連れても同じであった。
降りしきる雨はついに土砂降りになり、
分け入った道は次第に藪が覆い被さり、
ついには定かでなくなった。
娘は背負子の中で泣きもせずじっと雨を見つめている。
これは確かに親のための山登りである。
休む場所とてない雨の中、
どんな理由づけをしようと親のエゴ、
子供のためになるなどと考えないことである
。山好きの親に生まれてしまった宿命、
だから親はどんなときでも山に一生懸命でなければいけないと思うのである。  

万場の町並み
万場の町並み

老舗の宿が蕎麦屋に
老舗の旅館が蕎麦屋に、

その蕎麦
その蕎麦



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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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