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足尾山塊


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赤倉山から男体山を望む
足尾は奥日光と繋がっている。


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間藤の町から臨む足尾山塊

足尾 
久蔵沢、安蘇沢など松木川左岸の支流群に囲まれた山域は、私が好んで出かけた地域である。ゴルジュの中に滝となって出合うカラ沢の二俣。岩壁で塞がれたゴルジュ最深部に一筋流れ落ちる右俣大滝を目の当たりにした時の感動を20年経った今でも忘れない。鉱毒で痛めつけられた山肌には森はなく、ただ明るい日差しが谷底までくまなく照らす。秋は少ない木々が傷口のような鮮やかな朱に染まる。山稜は背丈の低い笹に覆われて、登山道らしきものはない。穏やかな風景が続く尾根筋は木々に遮られることなく広々として、いつまでも眺めていたい心象風景となって、私の中でいつかは帰りたい古里の色彩となる。かつてはゴーロの中に鹿の角が点在し、上空を舞う夥しい数の鷹の類は鹿の死がいのありかを教えてくれる。今、思う。足尾は、山を頂としてとらえず、山の名にとらわれず、足尾という大きな山域としてとらえる山登りを教えてくれた。それに向かわせたのは、沢という存在があったからだ。 

足尾の滝 7景
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下の滝沢大滝

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下の滝沢中流の滝

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大ナギ沢両門の滝

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安蘇沢の滝

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足尾の秘瀑カラ沢右俣大滝

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渡良瀬川黒沢

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松木沢では氷瀑も楽しめる。  黒沢にて

足尾のひととき 
沢登りの後の心地よい疲労の中で、車回収のひととき、車道の分岐で待つ時間があった。蒸せるような新緑の山間から吹き下ろしてくる風は、強くもなく寒くもなく、柔らかに谷間を包んで行く。日向に出ると汗ばむような陽射し、日陰に腰を降ろせば風の恩恵だけを受けて爽やかな春日影。絶景があるわけではない、温泉、珈琲、もたれるような椅子、施設の豊かさも何もない道ばた。道路の側壁から今が盛りの藤の花がただひとつ景色を作る。何もないところ、無駄と思われる時間を費やすひとときに、こんな幸せが隠れていた。  

足尾の尾根筋
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社山南稜 登山道はないが歩きやすく心象風景の色濃い尾根。必ず鹿に会える。


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皇海山と足尾銅山による公害で荒廃した松木川の側壁が独特の景観を生んでいる。

仁田元沢左岸尾根の風景 3景
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登山道はない。

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公害に犯された左側と緑の残る右側の対比がならではの景観を生む。

袈裟丸山の尾根筋
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秋は紅葉に彩られる。

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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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