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浅間山

彷徨と模索

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 横にたなびいた噴煙が
快晴の朝焼け空に、唯一筋、平らに。
シルエットで浮かび上がった山波の上を横切ってゆく。
その赤と黒と白の対比の中で、
浅間山の大きく手を広げたようなおおらかな姿と
しかし、殺伐とした風景が妙な視野で入り交じる。
たとえば、観光で行く鬼押し出しの累々とした火山岩。
たとえば、湯の平の明るい草原とそこへの緑に満ちた長坂の道。
だが、いつでもその背後にある縦縞模様の浅間山の山肌。
火山礫の中を延々と続く登山道、
そこに点々と咲く雑草の自然。
自然と言うよりはもっと原始的な粗野な感覚の中で、
活火山への山登りは、
全く危険を回避しながらの
消極的なもので終わるのであろうか。
 
ある時は山登りを離れて
山をピークや形、ルートや難易度としてではなく、
山が育む土地や生活、
山裾の散策路にも山の姿を感じてみたい。
浅間山には語り尽くせないそんな何かが有るように思える。

 信州追分村のはずれ、
草地を見つけてごろりと横になり、
浅間山の噴煙の行方を追っては佇み、
そうして綴った
我が愛する立原道造の彷徨と模索を思うとき。
山登り、というものだけでは理解できない
山そのものの姿がきっとあるに違いないと思うのである。

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浅間山への道 1月

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浅間山への道 2月


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雪煙舞うある日の浅間山

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殺伐とした道


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火口壁

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北東斜面を滑る。

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いつでもその背後にある縦縞模様の浅間山の山肌

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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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