fc2ブログ

記事一覧

初夏の谷間にて

初夏の谷間にて 
初夏の谷間 (1)

穏やかな谷間の春は、
曲がり角の所々に
霧の立ちこめた雪渓を残している。
雪渓を潜ったり乗り越えたり、
毎年繰り返される春だ。
雪が消えたばかりの斜面には
朽ちた草がへばりついて、
汚れた過去を忘れようとしている。


初夏の谷間 (2)

初夏の谷間 (3)

谷間の一番底に近いむき出しの土の斜面は、
雪の重みを最後まで耐え続けて、
疲れ果てて沈んでいる。
斜面の上には
雪の重みで大きく撓った疎らな灌木が
赤い芽を付けて陽射しを待っている。
その上には次第に密になった木々が
淡いみどり色の葉を蕾のように重ねて、
まだ冷たい谷間の風に身を縮めている。


初夏の谷間 (12)

初夏の谷間 (8)

時たま見上げる空には
既に大きく葉を広げた山毛欅の大木が
覆い被さるように陽を受け止めている。
ふと見渡せば、谷間はみどり色だけの世界、
みどり一色なのに色とりどりなのは
みどりの中に色々な自分を見つけるから


初夏の谷間 (5)

初夏の谷間 (6)

新緑は笑顔に満ちている。
自然という色がないのは
大切なものを全部置いてきても
感じる自分、考える自分は
確かにそこにあるから。


初夏の谷間 (4)
 


スポンサーサイト



コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
写真
952位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
風景
345位
アクセスランキングを見る>>

山のソナタ集

山のエッセイと写真でつづる日々

ブロマガ購読者向けメールフォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: