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阿弥陀岳

阿弥陀岳  ある日ある時の山

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赤岳の登りから振り返る

 遠い秋の日の中に、阿弥陀岳の風景が浮かぶ。
山に連れていった人達と、山で出会った人達との交叉。
「山登りが好きになった」と、
美濃戸への下山道でリーダーのわたしを喜ばしてくれた人の
翌年の山での事故死。
山はわたしから何かを奪いながら、
何かを問いただし何かを置いてゆく。

冬の稜線、ラッセルするほどの雪はなく
山頂への岩尾根を氷結した雪が覆っている。
降雪に視界もなく寒いだけの山頂を
ただ息を切らせて往復して来た日。
初めての冬山でもなく、何かを期待した訳でもない頂。
自分たちは一体何をしてきたのだろうか。
そんな思いで無口になる。
考え過ぎて空しさがつのる。

結局は創作である文章が
わたしの山の全てを語り尽くせるとは思わない。
多くの語り尽くせない思いを残して尚、
文章に頼らざるを得ないわたしの感性を哀れだと思う。
あるいは寒さとか、風の強さとかで冬の山を表すことは容易だが、どうしてその時々の人の景色の中に入って行けるだろうか。
山を知り、そのことで人に出逢い、自分を見つける。
そんな触れ合いの中で、語れぬ山を語りたい時には、
自分を語り尽くして見ようと思う。
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峰の松目沢から望む阿弥陀岳
阿弥陀だけ
峰の松目からは常に阿弥陀岳が正面に見える。


麓からの
山麓から夕映えの阿弥陀岳、横岳



  


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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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