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2022.10.15和賀岳

山のソナタ集
霧と雨の山稜で・・・ 和賀岳の印象

和賀岳ソナタ (1)

深い霧の中で何も見えないはずなのに、
今日は何故か山の姿が見えてきた。
色づいた草を笹原が包み込んで、
笹原の中に鮮やかにミネカエデが色づいている。


和賀岳ソナタ (2)

秋は思い出だけで時を刻んでゆく。
真っ白な霧の山稜を歩いてゆけば
やさしい風が雨を運んでくる。
植生が変わってゆく山は景色だけではなく
見る自分も変わってゆく、
すっかり高い木がなくなり笹が斜面を支配してゆく山稜。
水を含んだ笹原は下半身を覆い尽くして、
まるで水の中を歩いているようだ。
山道の縁を彩る草が褐色に燃えて
ボーッと道しるべのように続いている。


和賀岳ソナタ (9)

幼き頃の夢は破れても
こうして長い月日に身を任せてくれば、
傷つくこともなく出会う人と手を携え、
時には花にもなろう、
時には歌にもなろう。


和賀岳ソナタ (4)

風にも揺れる、
雨にも沈む生き方だけど
山を巡り歩いて確かな軌跡を残して、
人の靴跡残るぬかるみに重ねるように足跡を置いて、
ただその時を慈しむ。
大展望もあった、
色づく山に目を見張り、ため息もついた。
でも限られた色だけの、
ガスに巻かれた白い世界を歩いた印象がこの旅の一番、
それがとても嬉しかった。


和賀岳ソナタ (5)





和賀岳  山行記録

和賀岳 (0)
天気予報はまずまずだった、なのに山上では濃いガスに巻かれ時折降ってくる雨に閉口した。
何しろ登山道は笹藪が多く水の中を歩いている感じで全身びっしょり。道はしっかりしているのだが藪で足元が見えない、倒木や岩につまずきながらの道だった。展望は無かったが山の雰囲気は充分感じられたのでよしとしよう。
◆コースタイム 
駐車場5;57~6:07甘露水登山口~6:34ブナ台~6:59滝倉7:10~8:02倉方~8:45薬師岳~薬師平~9:20小杉山~9:52小鷲倉~10:25和賀岳10:33~11:03小鷲倉~11:30小杉山~11:53薬師平~8:17薬師岳~12:43倉方~13:14滝倉~13;33ブナ台13:38~登山口~14:00駐車場14:37

和賀岳 (2)
暗くならないうちに狭く長い林道を登山口に向かう。すれ違いは困難な道が続く。やっと辿り着いた登山口駐車場にはだあれも居ない。駐車場は10台ほどのスペース、土曜日なので満車が心配だったので前日に入って置いたのだが山奥で一台だけ、心細い。熊が出そうだ、おまけに夜中に雨が降ってきた。空が白む頃大宮の車が到着、良かった同志が居た。狭い林道を暗いときによく走ってきたな。親近感が湧いてつい饒舌になってしまった。

和賀岳 (3)
予報に反して雲行きは良くなかったがとりあえず出発。林道を少し歩くと登山口がある、山道に入るとブナが紅葉している。派手ではないがあたりが褐色に染まって感じが良い。大宮の人を追い抜くと以後は一度も会うことがなく下山したら車もなかったので天気が悪く途中で帰ったみたいだ。私はあの林道を下って再び来る気がしなかったので頑張って登った。

和賀岳 (4)
滝倉で沢を渡り一気の登りになる。

和賀岳 (5)
登るにつれて紅葉も色を増す。
登山道には色々地名があって次の目標があるので登りやすい。登山口が甘露水、曲沢分岐、ブナ台、滝倉、倉方、薬師岳、薬師平、小杉山、小鷲倉とこれだけの標識が立っている。

和賀岳 (6)
倉方、薬師岳から伸びる尾根の末端である。
更に登りが続く。

和賀岳 (7)
急登を頑張ると木々が低くなり周囲が見渡せるようになる。
薬師岳が前方に現れる。

和賀岳 (9)
登ってきた尾根を振り返る。

和賀岳 (10)
眼下の紅葉、紅葉や花の色は曇天の方が色が飛ばないので写真撮影には良いと言うが、やはり晴れが良い。

和賀岳 (11)
薬師岳の西の稜線の紅葉が凄い。

和賀岳 (12)
東方面、主稜線はこの尾根の北側で雲の中。

和賀岳 (15)
薬師岳に一歩近づいたが、まだ先だ。

和賀岳 (16)
薬師岳からはガスに巻かれて何も見えなくなったので、手前の風景が貴重な一時だった。

和賀岳 (18)
薬師岳到着、視界があるのかないのか、とにかくここからはガスの中。

和賀岳 (18-2)
薬師岳からは平坦な尾根で樹林もなくなり笹原に色づいた楓の灌木が点在する。
夏の名残のニッコウキスゲの枯れた茎が沢山有ったので、ここはキスゲの群生地だろう。

和賀岳 (19)
笹と草紅葉の登山道

和賀岳 (20)
小杉山到着。
足元は終始笹だが、時折深い藪になる。当然びっしょりになる、特に靴がびっしょり防水も用をなさない、靴下まで湿って最悪。

和賀岳 (21)
笹原にモミジ、なんとかモミジだ。

和賀岳 (22)
次のピーク小鷲倉到着。

和賀岳 (23)
小鷲倉からの尾根は心地よさそうな草原状で晴れていたら最高だろう、ただ雰囲気は充分伝わった。
和賀岳の印象、この風景が深く刻まれた

和賀岳 (25)
山頂は真っ白け、冷たい風も吹いて長居をする雰囲気ではない。早々に下山、

和賀岳 (26)
この次があったら晴れるかな。

和賀岳 (27)
下山を始めて間もなく単独の人が登ってきた、

和賀岳 (28)
続いて若い単独の人、今日の登山者はこれが全て。

和賀岳 (29)
一向に回復の兆しがない山稜を後にした。

和賀岳 (30)
薬師岳の登りで見えてた景色も見えなくなりますます悪くなっているようだ。
目の前の紅葉を楽しみながら。

和賀岳 (31)
雨に濡れて心和む紅葉

和賀岳31-1
帰りの林道からの真木渓谷、右岸に聳える大岩壁、有名らしい。
渓谷沿いに歩いて行けるようだ。
結局陽射しが戻ったのは夕方だが山の上には黒い雲がべったり張り付いていた。和賀岳は麓からは見えない山として知られている。地元の人によると林道を登った先で彼方に見える場所があるそうだが、そんな程度である。
下りはゆっくり、要所で休み休み下る。登り4時間半下り3時間半であった。
◆登山口駐車場 駐車場の脇にトイレと休憩所が併設されている。トイレは綺麗だし、休憩所は10人ぐらいは寝られる広さで天幕など張らずに仮眠が出来る。一人では寂し過ぎるが。
和賀岳(33)
◆温 泉 川口温泉奥州山荘 ¥500 
古い施設だが割と広くてのんびり出来る、宿泊も可能。下山して近いのでお勧めである。
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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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