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焚き火

焚き火

焚き火0

焚き火5

炎の中に

谷間に広がる空に
星がひとつふたつと瞬き始めると
焚き火が恋しくなる。
流木を集め、
岩魚を焼きながら炎を囲んで至福の時を迎える。
沢の中の焚き火には人を優しくさせる魔法がある。
炎の中に祭の賑やかさを思い、
陽気に酒を飲んでひとときを憩う人もいるだろう。
下界に置き忘れたものへのいとおしさが募り、
ふと寂しくなる人もいるだろう。
思いは何であれ、
焚き火の炎の中に見つけるのは
一番素直な今の自分なのだろう。
いろいろな思いを包み込んで夜は更けてゆく。
降り注ぐような天空の星を見上げ、
炎に手をかざす。
君も一夜、
沢の中で焚き火を囲み、
同じ炎を見つめてみないか。
焚き火1
  
焚き火2

自分を知る 
絵画の世界では有名絵画を模写して学ぶのが上達の有力な手段の一つになっている。
だがどんなに模写が上手くなっても芸術としての価値はない。
あくまでも才能を磨くための手段で、
どこかで自分に戻らなければならない。
山登りもしかり、
最初はベテランの真似で良い、
スタイルを真似てやり方を真似て身につける。
どうしても同じように出来ないからと言って悲観することはない。
同じように出来るようになったからと言ってもその人を越えることは出来ないから。
どんなに尊敬できる岳人でもその人になろうと思っては上達はない。
人に近づき越えようと努力するのではなく、
自分を知ろうと努力すること、
出来る自分と出来ない自分が山の中で分かれば自分の素晴らしさを知ることになる。
模写した絵を越える道は全く違う方向にある。
山登りも同じ、
自分の価値は他人の評価で左右されるものではないが、
自分を知る人の山には光るものがある。
焚き火を見つめていると、いつもとは違う世界が広がる。 

焚き火3
 
焚き火4


炎の中のわたし
炎の中に面影を追う。
恩返しも出来ずに逝ってしまったひと。
とうとう優しい言葉を掛けられなかった母。
これから一緒に後の日々を過ごしたかったひと。
恋をして一緒になって、
逝ってしまってから二度目の恋をした妻。
あれからどうしているんだろう、
消息も途絶えて何も分からなくなってしまった竹馬の友。
炎はもう会えない人を包み込んで古い時を蘇らせてくれる。
わたしが死んだら、
時々は思い出してください。
思い出の中のわたしが
いつも笑顔で一生懸命な姿でありますように
頑張りますから。

焚き火6

焚き火7


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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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