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吾妻連峰:山スキールート集

吾妻連峰;山スキールート集

東大巓への稜線より、左から西吾妻山、西大巓、中大巓を望む。
大沢下り0
アプローチとして天元台スキー場とグランデコスキー場を利用した山スキーが盛んである。山上は樹氷が発達して見事な景観を作って愉しませてくれる。雪質も良く極上なパウダーに出会うことも希ではない。ただ、山上はなだらかな起伏の台地が広がり視界がないと真っ白な世界に迷い込む。

その1、天元台~西大巓~グランデコ 4月
滑降を愉しむよりも吾妻連峰の西の部分のを縦走を楽しむ登山指向コースである。天元台スキー場を利用して楽々山上へ、樹氷の広がる広大な台地を縦走して西大巓に登りグランデコに滑降する。グランデコが開業前は小野川湖まで滑り込むことができた、古き良き時代を思い出す。視界がないときは天狗岩と西吾妻小屋が良い目印になる。
◆コースタイム 天元台スキー場ロープウエイ~7:15天元台スキー場7:45~8:25リフト終点8:30~9:00中大巓9:30~9:50天狗岩~10:00西吾妻小屋~11:00西大巓11:30~12:10スキー場

天元台西大巓1
ロープウエイ、リフトと乗り継いで中大巓の南側に出る。

天元台西大巓2
南側に出ると視野が広がりコースが望める。
4月の入るとさすがに樹氷原はないが、その分気候も穏やかだ。

天元台西大巓4
ルートを確認して鞍部まで下る。

天元台西大巓5
鞍部からは天狗岩を目指す。目指す西大巓も良い目標だ。

天元台西大巓6
視界があれば天狗岩はトラバ-スしてパスできる。天狗岩を過ぎれば西大巓が迫ってくる。

天元台西大巓7
西吾妻小屋の脇を通れば西大巓の登りである。時間があれば西吾妻山へも寄り道できる。

天元台西大巓8
登りのルート

天元台西大巓9
最後の登り。

天元台西大巓10
山頂でくつろぐ、後は滑降のみ。

天元台西大巓11
樹林に入ればスキー場のトップまではあっという間だ。

天元台西大巓12
これはスキー場ができる前のデコ平、スキー天国だった頃が懐かしい。
小野川湖までの滑降も今は昔である。

◆概念図
天元台西大巓作図


その2、グランデコスキー場から西大巓往復 1~3月
吾妻連峰の中でも気軽な初心者向きのコースで、多少の悪天候でもパウダースキーが楽しめる。山頂付近の樹氷も見事である。滑りやすい樹間を滑って幅の広いスキー場のどこかへ合流すれば良い。ゲレンデの西側を大きく迂回して下部で戻るコースも取られている。
◆コースタイム
1)3月  グランデコスキー場7:30~7:45ゴンドラ7:55~8:05リフト終点8:20~10:00西大巓11:00~11:55リフト終点        93
2)1月 グランデコスキー場8:30~8:50ゴンドラ上9:00~9:05リフト終点9:20~11:40西大巓12:30~13:30リフト終点  94
3)2月 グランデコスキー場8:10~8:45ゴンドラ上8:55~9:05リフト終点9:20~11:40西大巓12:30~13:30リフト終点  95
4)2月 グランデコスキー場8:30~8:40ゴンドラ上9:00~9:15リフト終点9:30~12:30西大巓12:45~14:30リフト終点  96
5)1月 グランデコスキー場7:30~ゴンドラ7:45~8:05リフト終点8:20~10:15西大巓11:10~12:30リフト終点~13:05グランデコスキー場 98
6)1月 グランデコスキー場8:00~ゴンドラ~8:30リフト終点9:00~11:20西大巓11:50~リフト終点~13:45グランデコスキー場 02
7)1月 8:30グランデコスキー場~ゴンドラ~9:30リフト終点9:45~12:45西大巓13:00~14:30リフト終点~15:00グランデコスキー場

西大巓1
通常ゴンドラに乗り、第4クワッドリフトで最上部まで行く。ゴンドラと第4クワッドが強風で動かないばあいは、第三クワッドで上まで行く。標高的にはほとんど変わらないが、登高ルートとして第4クワッドからの方がいいように思う。

西大巓14 (2)
トレースがないとラッセルもきつい。

西大巓2
どこを登っても問題ないが東寄りの中ノ沢沿いがルートが取りやすい。西からの風が防げるし登高に適した斜面が多いように感じるからだ。
途中で西吾妻山が望めるのもこのルートだ。

西大巓3
樹氷原を抜けると山頂への斜面となる。

西大巓4
東側の顕著な尾根に出ると山頂も近い。

西大巓5
パウダー滑降を目的に冬型気象が強まる頃に計画するのがお勧めで、そのために山頂は常に視界が悪く風も強い。

西大巓6
ガスの合間に西吾妻小屋が望める。

西大巓7
山頂付近の斜面は常にパウダーが期待できる。

西大巓8

西大巓9
山頂の南側に広がる無立木の斜面。

西大巓10

西大巓11
八甲田山並のパウダーが味わえるので毎年通うようになるのである。

西大巓12
次第に樹氷原に入ってゆく。格好は無様ですが。

西大巓13
樹林の中も雪質は良い。

西大巓14 (1)
下山はゲレンデ内に降りれるように地図で確認する。かなり広い範囲が目標となるので読図は難しくないが、確認を怠ると谷に隔てられて戻れなくなる。スキー場トップはあっという間。

◆その他 登山届けについて。 この山はゴンドラを利用して手軽に楽しめるために登山者も多く、遭難騒ぎも時々起こっている。登山計画書は事前に用意して置いて、届けは必ず出しておこう。ゴンドラ駅1階にあるパトロールに提出すればよい。下山届けも忘れずに、縦走して違う場所に降りる場合は℡の連絡をするぐらいの丁寧さが必要である。ここのゲレンデはそうした届け出に厳格である。

◆概念図
西大巓作図

その3,若女平ツアー 1~3月
リフトで山上まで行き、滑降はロープウエイの下まで滑れる美味しいコースである。途中のやせ尾根の通過が核心部だが、その後の樹間の狭い急斜面も難所である。天狗岩から直接北西へ滑り込んでも良いし、西吾妻小屋を経由して滑っても良い。
樹氷帯から灌木帯へ変化に富んだルートである。
◆コースタイム
1)3月 天元台スキー場ロープウエイ8:00~天元台スキー場~8:35リフト終点8:45~9:15天狗岩9:30~11:30若女平11:40~12:20車道、車回収12:45 02
2)1月 天元台スキー場ロープウエイ8:00~天元台スキー場~8:35リフト終点8:45~9:15天狗岩9:30~11:30若女平11:40~12:20車道、車回収12:45
3)4月 天元台スキー場ロープウエイ7:40~7:50天元台スキー場8:00~8:35リフト終点8:45~945西吾妻小屋10:00~11:05若女平11:10~12:00車道、車回収12:30 05
4)1月 天元台スキー場ロープウエイ8:00~天元台スキー場~8:40リフト終点8:50~10:25天狗岩~13:45痩せ尾根~14:30車道、車回収15:00  04
5)3月 天元台スキー場ロープウエイ8:00~天元台スキー場~8:30リフト終点8:40~9:40天狗岩10:00~11:20若女平11:49~12:40車道、車回収13:00 

若女平1
ロープウエイ、リフトを乗り継ぎゲレンデトップへ

若女平2
リフト終点で準備

若女平3
中大巓を回り込んで南の鞍部へ行く。1月
中大巓を背にして天狗岩へ向かう。

若女平3春-1
同じ場所の3月樹氷もなくなる。

若女平3春-2
正面が天狗岩への登りだ。4月は春山の雰囲気。

若女平4
1月はこんな感じ。

若女平5春小屋
天狗岩を過ぎると西大巓が迫り、西吾妻小屋が見えてくる。3月

若女平6
視界がないと天狗岩が良い目印。1月

若女平7
岩の影で風も防げる。

若女平8
西大巓と樹氷

若女平9
始めは樹氷間の滑降となる。

このあたりの1月は樹氷が素晴らしい。
若女平10

若女平11
樹氷で地形がわかりにくいが、広い尾根は次第に顕著になる。

若女平13
滑りが堪能できる。

若女平12
次第に樹氷もなくなる。

若女平14
開けて平坦になると若女平である。

若女平15
ツアー標識も見えてくる。

若女平16
若女平の末端からいよいよ痩せ尾根に入る。

若女平17
痩せ尾根の出口、雪が少なかったり自信がなかったら躊躇せず板を外して歩きましょう。落ちたら自力では這い上がれないでしょう。

若女平18
本当の難所は、その後の狭い樹間の急斜面。

若女平19
沢に降りたら林道の橋を渡り、
若女平20
林道を歩いて行けば
若女平21
ロープウエイへ行く道路に出ます。車回収が最後の仕事。

◆概念図
若女平作図

その4,西吾妻山から二十日平 3月
西大巓から西吾妻山へ縦走して、二日平を経由してスキー場の下部に戻るルート。山頂からは広く快適な滑降バーンが3枚続き、その後の長い林間滑降が魅力である。樹氷の時期は樹氷観賞ツアーとなり楽しみが増す。山頂は平坦なので視界がないと滑降地点がよく分からないので注意。尾根上は広く雪の状態を見ながら自在に滑る事が出来るが、スキー場に戻る箇所を事前にマークしておくと安心だ。
◆コースタイム
グランデコスキー場8:10~8:30ゴンドラ上8:45~9:30第4クワットリフトゲレンデトップ9:33~9:50西大巓9:55~10:40避難小屋横通過~10:55西吾妻山11:23~12:50中ノ沢徒渉点~12:58グランデコスキー場

二十日平1
ゴンドラとリフトでゲレンデトップへ。
詳しくは西大巓の項を参照。

二十日平2
ゲレンデのトップで準備

二十日平3
登るにつれて展望が開けてくる。磐梯山が格好良い。

二十日平4
山頂近くの顕著な尾根。山頂へのコースは自由だ。

二十日平5
まずは山頂を確認。

二十日平6
山頂からの滑降は東の肩からが良い。

二十日平7
広い斜面が続いている。

二十日平8

二十日平9
滑ってきた西大巓を振り返る。

二十日平10
西吾妻山との鞍部で一休み、再びシール登行だ。

二十日平11
緩やかな斜面を登ってゆく。

二十日平12
西吾妻小屋を確認しながら山頂へ

二十日平13 (2)
これといった急登もなく登ってゆく。

二十日平13
背後に磐梯山、視界が良ければ飯豊連峰も望める。

二十日平15
山頂は平坦なのでこの辺だろう。
滑降開始地点は山頂から少し南東に行ったところ。

二十日平16
前方が開けてくるので分かるが視界がないと手探りになる。

二十日平17東大巓
東大巓の稜線を眺める。本当に平坦な連峰だ。

二十日平18
滑降開始、

二十日平19
斜面が終わるとまた次の斜面が見えてくる。

二十日平20
段々に3枚斜面が続く。

二十日平21
斜面が終わるといきなり林間になる。

二十日平22
このコースは林間滑降が魅力である。

二十日平23
ゲレンデに戻るために尾根の西側に深く食い込む中ノ沢を渡る。ポイントを事前に地図上で確認して滑ること。

二十日平24
板を担いでも恥にはなりません。水はすこぶる冷たいよ。

二十日平25
林道を辿ればゲレンデに出ます。

◆概念図
二十日平作図

その5、大沢下り 3月
古くからトレースされている人気の吾妻連峰屈指のロングルート。中大巓~東吾妻山への広大な尾根は視界がないとホアイトアウトしてしまうし、コース上に幾つかある通過ポイントの複雑な地形など、課題を一つずつクリヤしてゴールに辿り着いた時の充実感は心地よい。

◆コースタイム
天元台ロープウエイ上8:10~8:30リフト終点8:45~9:30人形石9:33~9:45藤十郎肩~11:00明月荘11:05~11:20滑降点11:42~11:46渋川源頭~12:20忠ちゃん転ばし12:40~13:30砂盛東面~13:50林道合流~14:22大小屋川橋~14:22放牧場~15:19大沢駅分岐~16:00大沢駅16:40~16:55米沢駅17:30~18:16天元台車回収  

大沢下り1
まずはロープウエイ

大沢下り 2
リフトで、青空は貴重だ。

大沢下り 3
長丁場に心が躍る、準備。

大沢下り4
まずは中大巓を南側から巻いて稜線へ

大沢下り5
稜線からは天狗岩と西大巓が広がる。

大沢下り6
正面に東大巓を見ながら人形石へ

大沢下り7
振り返ると中大巓の山頂を通過したのが分かる。

大沢下り8
人形石は視界がないと良い目印。

大沢下り9
人形石から振り返る。左手には西大巓と西吾妻山が。

大沢下り10
なだらかな藤十郎は南を通過して弥兵衛平へ、視界がないとホアイトアウトするところだ。

大沢下り12
東大巓へ緩やかに登り始めたら北側に向かい、明月荘を目指す。
視界が良ければそのうちに小屋が見えてくる。

大沢下り13
先が長いので小屋でのんびりはできない。

大沢下り14
小屋の北西に広がる湿地帯は強風地帯で雪が飛ばされている。凍った青い湖面は明月湖である。

大沢下り15
湿原を左手に見て「クジラの背」に向かう。

大沢下り16
「クジラの背」に出たらいよいよシールを外して滑降である。雪質は最高。

大沢下り 17
滑降を楽しんだら北へ広い尾根を滑るが、西に寄らないように渋川源流を右手に確認しながら樹林帯を行く。

大沢下り18
尾根が顕著になり突然切れたと思うと「忠ちゃん転ばし」の急斜面だ。なんで忠ちゃん転ばし?
ふわふわパウダーの吹きだまりは豪快に滑る。

大沢下り19
滑り終わったらこのコースのポイントである砂盛の通過だ。シール登行で南側のコルに出て砂盛の東側から急な沢を滑って林道に合流が良い。

大沢下り20
砂盛の東側を通過しているところ。この先の急な狭い沢を滑る。

大沢下り21
砂盛を通過したところで大小屋川の源頭を渡り、林道に出る。
林道は埋もれて顕著ではないが、沢の右岸の尾根を下ってゆけば林道がはっきりしてくる。

大沢下り22
林道を確認しながら滑ってゆけば、大小屋川の左俣の橋に出る。このあたりは水が流れているので橋を渡るようになる。

大沢下り23
しばらくは沢の右岸の樹林に囲まれた林道を滑る。

大沢下り24
狭い谷から広々とした牧草地帯に出る。終盤だ。

大沢下り25
広大な雪原の放牧場を滑って行き、駅への近道の林道に入る。見落とすと大変だが手書きの標識が木にぶら下がっていた。
林道は廃道なので標識がいつまでぶら下がっているか疑問だ。

大沢下り26
廃道の林道は灌木がうるさいが、快適に滑ってゆける。

大沢下り27
駅の裏手の荒れ果てた大沢スキー場跡を通過して駅の裏手に出る。

大沢下り28
米沢に戻る電車は頻繁にはないが、長かったルート完走の余韻に浸りながら待合室で待つ時間も楽しいものだ。
バスで天元台に戻る頃には夕闇が迫るだろう。

◆概念図
大沢下り作図1
大沢下り作図2
◆GPS軌跡
大沢下りGPS1

大沢下りGPS2




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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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