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記事一覧

房総の山と谷

房総の山と渓谷 名もなき岩峰だらけの山沢を遡行すれば必ず岩峰に行き当たる。沢はU字に抉れ、沢床は滑が続く。 四郎治沢出合。 晴れれば東京湾を隔てて富士山が望める。 延々と低い山並みが続く房総。低山故に顕著な尾根筋は少なく、入り乱れた山道に惑わされ方向を見誤る。人が歩けそうな所には必ずそこを知る人だけが歩いてゆく踏み跡がある。よそ者の為の道はほとんど無く、目印はその人だけに意味がある。一旦踏み込んで...

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登高

針ノ木大雪渓を登る登高  一日の山行の中には必ず辛い登りがあるものだ。「もう山なんか来るものか」いつもそんなふうに思いながら苦しんで登ったものだ。それがいつか「山っていつもこんなものだ」って思えるようになって、苦しむと言うよりは仕事をやっているような気分になって、大汗をかいて全身びっしょりになり、時々「疲れた、疲れた」なんて大声出してみたりして、これが本当の自由業かな。槍沢...

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樹々の詩

北どぶ湿原の山毛欅の木広大な雪面に寄り添う木々達  白馬乗鞍樹々の詩 丸裸の斜面に伐採を免れた木が2本、すくっと立っていた。乾いた青空を泳ぐように葉の落ちた枝を揺すり、あたかも日溜まりを楽しむかのように。長い年月を経た重みが造形美を醸しだし、その風格に満ちた佇まいに仕事人は心打たれたに違いない。木々は移動することもなく、育った環境や周囲の出来事を宿命のように受け入れながら、何も言わずに前向きにただ...

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足尾山塊

赤倉山から男体山を望む足尾は奥日光と繋がっている。間藤の町から臨む足尾山塊足尾 久蔵沢、安蘇沢など松木川左岸の支流群に囲まれた山域は、私が好んで出かけた地域である。ゴルジュの中に滝となって出合うカラ沢の二俣。岩壁で塞がれたゴルジュ最深部に一筋流れ落ちる右俣大滝を目の当たりにした時の感動を20年経った今でも忘れない。鉱毒で痛めつけられた山肌には森はなく、ただ明るい日差しが谷底までくまなく照らす。秋は...

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秋の尾根道

袈裟丸山の尾根筋その1 袈裟丸山の尾根筋その2秋 一生を1年にたとえると、私は今、秋の季節にさしかかっているのだろうか。そう思って秋を眺めてみれば、冬に向かう寂しい季節に思えてくる。春や夏に山を歩いている時はあまり後ろを振り返らないような気がする。道は前だけに伸びている。ましてや来た道を戻ろうなんて考えないものだ。だがどうだろう、秋は日の短さもある、雨の冷たさもある、なぜか来た道を振り返るようにな...

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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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山のソナタ集

山のエッセイと写真でつづる日々

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