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記事一覧

岩魚

岩魚 滅び行く環境  岩魚の棲む山は自然に満ちた山だ。山毛欅の木が大きく枝を周囲に巡らして大地と水を守っている。夏の猛暑の中で尚切れるような冷たさの流れが彼らの住処。岩魚は山の自然の豊かさの証である。雪の下でじっと耐えた岩魚は遅い春を迎え雪の季節を取り戻すべく貪欲に活気づく。そんな貪欲さ故に簡単に人に釣られる。幻の魚と言われる岩魚釣りは徒労も多い、だが素...

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塩見岳

塩見岳 山日記より 厳冬の南アルプスよりお便りします。今日、念願の塩見岳へ登りました。星の夜、あなたを思いながら山日記を広げています。無事に、と言いたいのですが少々傷を負っています。技術の未熟さ故であったらまだ救いようもあるのですが全くの気の緩みで、いつものわたし独特のはしゃぎようで、又、失敗しました。自分の馬鹿さ加減が嫌になります。天狗岩より滑落して塩見沢に流されました。岩に顎を打ちながら...

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仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳  雪稜にて稜線にて 訳も分からずに人を思い始める時にこそ愛が生まれるように、人はどのようなことを言い、相手にどのように振る舞えば人を愛していると言えるのでしょうか。感性の中で生き続けるものが、言葉の中に表し得るのはただ色と形。幼稚な言葉で愛を飾ることの無意味。愛は思うこと。訳も分からず一人の人への思いで気持ちの中を一杯にしたら、それが愛すること。山を思う気持ちが、人を思う気持ちに通ずるの...

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天幕

天幕 小さな宇宙天狗原山への稜線にBC ある時は寒さで眠れない夜かも知れない。不安を一杯残して明日の行動を思いやる夜かも知れない。風雨にさらされ天幕が破れ、ポールを握りしめて迎える朝もあった。だが、布一枚で囲まれた不思議な空間でわたしは多くの自由な時間を過ごし 自分の意気地なさを責め、貧しさを嘆き、人の勇気と暖かさに慰められた。天幕の重さを知ることは山登りの重さを知ることでもある。守門岳の懐で...

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八甲田山

八甲田山          仙人岱より小岳を望む 四十数年前、初めての八甲田山。わたしは霧の仙人岱を歩いていた。湿原は深く冷たい霧に閉ざされ一筋の木道だけが目の前にかすんで続いていた。全てが霞み、すべてが濡れてゆく、通る人とて疎らな木道を、ただ遊び心に歩いて。アオモリトドマツの暗い林の中を深い霧が流れてゆき、体の中まで濡れてしまいそうな風にサルオガセが揺れていた。霧の日は、山の全てのものをひとつの...

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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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山のソナタ集

山のエッセイと写真でつづる日々

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