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奥秩父

奥秩父 古い姿の山金峰山山稜の紅葉奥秩父の象徴、金峰山の五丈岩 コメツガの林、木々に絡みつくサルオガセ、朽ちた倒木、苔の匂い、土の重み、風の渡るガレ地。そんな下草でふわふわの源流帯の斜面を歩いて行くと気持ちの中の刺々しさが大きなものに包まれてゆく。過去、という言葉の中に引きずり込まれてゆくような心地よさ。しかし、又過去というもの程空しいものはない。過去の全てのものは、ただひとつ未来のためにある...

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阿弥陀岳

阿弥陀岳  ある日ある時の山赤岳の登りから振り返る 遠い秋の日の中に、阿弥陀岳の風景が浮かぶ。山に連れていった人達と、山で出会った人達との交叉。「山登りが好きになった」と、美濃戸への下山道でリーダーのわたしを喜ばしてくれた人の翌年の山での事故死。山はわたしから何かを奪いながら、何かを問いただし何かを置いてゆく。 冬の稜線、ラッセルするほどの雪はなく山頂への岩尾根を氷結した雪が覆っている。降雪に視界...

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アプローチ

アプローチ        八ヶ岳赤岳鉱泉への道 言葉は何かロマンチックだけれど最終バスの行った夜中の舗装された街道であったり、ほこりだらけの長い長い林道であったり。眠気に襲われながら、冬のまだ薄暗い早朝の冷気に凍えながらあるいは容赦ない夏の陽射しに耐え、まだ見えぬ山を想いながら無駄と思われる行程をひたすら歩き続ける。 だがどうしてアプローチと言う言葉には優しさがあるのだろうか...

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山岳信仰

山岳信仰 山の黄昏に遠く妙義山塊を望む西上州観音岩 里から見上げる山の頂に人は何かを考えたのだ。そしてそこに自分の一番大切な何かを置かずにはいられなかった。陽は山に登り山に沈み、風は山から吹いて山に吹いてゆく。 ふと淋しかった山や、ふと考えさせられた旅のつれづれに石仏なんかを見ると信仰心の全くないわたしでも訳もなく手を合わせたくなる。宗教などと大上段に構えなくても、それが自然を敬う謙虚な気持ち...

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北アルプス朝日岳

朝日岳(北アルプス)     星空に寄せて当時を思い出させるキスリングを背負ってイブリ尾根を行く。 時間が有り余っていた頃はやたら大きな荷物を担いで時間をかけて山を歩いた。大きな荷物がひとつの勲章であるかのような妙な誇りがあって、ひとつひとつの山登りがボッカ訓練であった。そのくせ山の中では精一杯苦しんで疲れ果てた。 北アルプスの北部、イブリ尾根から目指した朝日岳の山懐で遙か彼方の天幕地を眺めながら...

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那須連山

那須連山 風の山 朝日岳を望む中の大倉尾根のシール登行  またひとつ、のしかかるように、かなり重い風が伝わった。初めての那須は深い風の音だけがヤッケと耳の間でゴーゴーと鳴り、吹雪の朝日岳稜線から滑落して行方不明になった別のパーティの事故を知らせに下山した。恐れさえ抱き、私には抗しきれないとてつもない自然の力を感じた。そんな冬の那須に通ううちに、それは絶望的な恐れではない事を知り次第に風と遊べ...

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八海山

八海山 麓から望む八海山 とあるスキー場の最上部で、わたしは白銀の越後山脈を眺めていた。思いがけず晴れ渡った厳冬の冴えた空間に羨望の峰々があった。見たこともなかった彩りの秋、それを越える秋を未だに知らない八海山。春は春、山道の両側を埋め尽くしたカタクリの花、傍らに咲く大輪のシラネアオイ。あの八海山があんなに近い。身を引き締めながらゲレンデで佇んでいるわたしに、山は語りかけているようであった。 リフ...

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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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山のソナタ集

山のエッセイと写真でつづる日々

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