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記事一覧

阿武隈山地

阿武隈山地冬枯れの道を歩き、急な尾根を登り、樹林の峠からひとつの岩峰に辿り着いた。途端に展望が広がり、そう高くはない周囲の山波みが逆光に霞んで連なっていた。身を乗り出せば絶壁の上。長閑な陽差しの日溜まりの中で「岩場が続いているよ」そんな仲間の声に覗いてみると素晴らしい岩稜が連なっていた。遮るもののない岩稜によじ登ると地平が目の高さに広がり、周囲の風が岩肌を舞うようにすり抜けて行く。御岩山ロック切れ...

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50年目の感謝

夢を叶えて、50年目の感謝     陽射しはまだまだ刺すように痛く、湿気はじっとり体にまとわりつくそれでも日陰にはほっとする風がながれ、気が付くと夜が早まり、朝が明けない。そんな節目にそっと夢を考える。子供の頃に自分の長所短所を書かされた、でも長所が愛され短所が嫌われた訳ではない。いい山に登りたい、でもいい山を決めたのは自分、山の多様さが身にしみるから山が好きだ。仲間だ絆だとクラブは面倒だ、だから...

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初夏の谷間にて

初夏の谷間にて 穏やかな谷間の春は、曲がり角の所々に霧の立ちこめた雪渓を残している。雪渓を潜ったり乗り越えたり、毎年繰り返される春だ。雪が消えたばかりの斜面には朽ちた草がへばりついて、汚れた過去を忘れようとしている。谷間の一番底に近いむき出しの土の斜面は、雪の重みを最後まで耐え続けて、疲れ果てて沈んでいる。斜面の上には雪の重みで大きく撓った疎らな灌木が赤い芽を付けて陽射しを待っている。その上には次...

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独りぽっち

独りぽっち                                                        熊野灘望見緩やかな登りの森の中、倒れた大木が鮮やかな緑の苔に覆われて悠久の時を休んでいる。丁度腰掛けるところは乾いて誰かが休んでいった風だ。休んでいけよ、そんな声が聞こえた。たまには休んだら、うん、そんな会話を繁忙期の工場でしたことがある。                   ...

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老後の山で

老後の山で 登りの角度に合わせて、体が揺れる、テルモスの湯が背中でポチャッと響く。残して来てしまったものが何かも分らずに、私は見上げるほどの急な山道を必至に登っています。地図の破線を追いながらきっとフィルム写真の遠い昔の自分を探しているんです。初めて通る道で、初めて見る風景になじめないのは、ただ通りすがるだけの自分が分っているから。全ての土地は誰かのふるさと、最初は誰でも赤の他人、初めて通る道でき...

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プロフィール

bunatoiwana69

Author:bunatoiwana69
山のソナタ集へようこそ!
19の時から山登りを始めて現在75歳。
東京の京橋に生まれ、都会に育ちながらも山の自然に憧れる。
脇目も振らず、馬鹿のひとつ覚えで山登り一筋。
時々の風景と想いを切り取りブログにしました。

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山のソナタ集

山のエッセイと写真でつづる日々

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