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山と自然

五感の山 足元の草に埋もれそうな、小さな花を歩きながら見つける。森の中の雑多な音の中から様々な生き物の息遣いを探り当ててゆく。かさかさと揺れ動く微かな笹の音で獣の気配を感じ取ることもある。風には匂いがある、乾いた風しめった風、風は山でその時一番豊かなものの匂いを運んでくる。それぞれの源流の水の味、味の違いが分からなければ酒の旨さや口に広がる蕎麦のほのかな香りも分かるまい。触ってみることで分かること...

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山の春

守門岳大岳春浅く 春を感じるのに満開の桜はいらない、冷たい風に吹かれながら歩く雪稜で、確かに訪れる春を感じることが出来る。堅い木の芽や割れ目の走った雪面。足元ばかりを眺めていた自分が、ふと、遠くに目をやるとき、そうさせる何かに移りゆく自然のシグナルが聞こえる。氷のような雪に覆われていた山毛欅の幹が花より先に色づいてくる。かたくなな芽の中に花が見える。深い雪の下に小さな虫たちの息づかいが聞こえる。冬...

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山の履歴書

谷川連峰を望む、  小出俣山の雪稜にてづっと夢中 始めは高山の花に夢中になった、尾根を一生懸命歩いた、そして冬山に夢中になった、岩登りにも夢中になった、氷瀑に夢中になった、山スキーに夢中になった、沢登りに夢中になった、パラグライダーに夢中になって立山の空も飛んだ。だからずっと山登りに夢中である。全ての領域でレベルは落ちたが少しも魅力は色褪せることはない。新しい事に挑戦することは愉しく新鮮で喜びその...

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房総の山と谷

房総の山と渓谷 名もなき岩峰だらけの山沢を遡行すれば必ず岩峰に行き当たる。沢はU字に抉れ、沢床は滑が続く。 四郎治沢出合。 晴れれば東京湾を隔てて富士山が望める。 延々と低い山並みが続く房総。低山故に顕著な尾根筋は少なく、入り乱れた山道に惑わされ方向を見誤る。人が歩けそうな所には必ずそこを知る人だけが歩いてゆく踏み跡がある。よそ者の為の道はほとんど無く、目印はその人だけに意味がある。一旦踏み込んで...

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登高

針ノ木大雪渓を登る登高  一日の山行の中には必ず辛い登りがあるものだ。「もう山なんか来るものか」いつもそんなふうに思いながら苦しんで登ったものだ。それがいつか「山っていつもこんなものだ」って思えるようになって、苦しむと言うよりは仕事をやっているような気分になって、大汗をかいて全身びっしょりになり、時々「疲れた、疲れた」なんて大声出してみたりして、これが本当の自由業かな。槍沢...

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山のソナタ集

山のエッセイと写真でつづる日々

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